「先生に来てもらいたい」と思ったとき、「訪問診療」と「往診」という2つの言葉を耳にすることがあります。どちらも医師が自宅に来る医療ですが、その目的・頻度・費用・保険の扱いは大きく異なります。このページでは、両者の違いをわかりやすく解説します。
訪問診療と往診の比較
| 比較項目 | 訪問診療 | 往診 |
|---|---|---|
| 目的 | 定期的・計画的な医療管理 | 急変・緊急時の対応 |
| 頻度 | 月2〜4回(定期スケジュール) | 必要時のみ(不定期) |
| 計画性 | 訪問計画書を作成 | 計画なし(その都度対応) |
| 保険点数 | 在宅患者訪問診療料(高) | 往診料(低) |
| 費用目安(3割) | 月5,000〜8,000円 | 1回3,000〜5,000円程度 |
| 主な対象 | 通院困難な慢性疾患患者 | 急変・発熱など緊急時 |
| 処方・検査 | 毎回対応可能 | 状況による |
| 介護連携 | ケアマネと連携 | 基本なし |
訪問診療とは
訪問診療とは、通院が困難な患者さんのもとに、医師が定期的・計画的に訪問して診察・治療・処方を行う医療サービスです。月2〜4回の定期スケジュールを組み、継続的に健康状態を管理します。
計画的な訪問
あらかじめ訪問計画書を作成し、定期的に伺います。
介護サービスとの連携
ケアマネジャー・訪問看護・薬剤師と連携して包括的にサポートします。
継続的な健康管理
血圧・血糖・体重など慢性疾患の経過を継続して管理します。
処方・検査も対応
処方箋の発行・採血・心電図など外来と同等の診療が可能です。
往診とは
往診とは、患者さんの急変や緊急時に、医師が臨時で自宅に訪問する診療です。計画的なものではなく、「急に熱が出た」「痛みが強くなった」などの緊急時に対応します。
往診は緊急対応のため、定期的な健康管理には向いていません。慢性疾患の継続管理には訪問診療の利用をお勧めします。
どちらを選ぶべきか
訪問診療が向いている方
- ✓高血圧・糖尿病などの慢性疾患がある
- ✓定期的な薬の処方が必要
- ✓通院が体力的・物理的に難しい
- ✓退院後の療養管理が必要
- ✓認知症で一人での通院が困難
- ✓施設に入居している
往診が向いている場面
- →急に発熱・体調が悪化した
- →転倒して痛みがある
- →急な嘔吐・下痢が続いている
- →普段は通院できているが今日だけ無理
- →緊急の処置が必要な状況
森川内科クリニックの訪問診療の特徴
当院では、外来でかかりつけの医師がそのまま在宅でも継続して診察します。これまでの病歴・薬・アレルギー・生活環境をすでに把握しているため、初めての医師に一から説明する必要がありません。外来と在宅の情報を一元管理することで、より安全で質の高い医療を提供します。
